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平成26年3月期決算が徐々に発表になっています。 今日の日経1面トップでは、「上場企業3割超す増益」との見出しが。 製造業を中心に景気回復が本格化しつつありますね。

 

昨日の日銀総裁会見では、物価上昇見通しも16年度2.1%と強気のシナリオを明示し、見通しが下振れした場合の追加緩和も辞さない考えも示されました。

 

さてさて、あとは第三の矢である「成長戦略」が重要となってきます。 今後の企業業績回復を見据えたバリュー株(長期安定的な成長期待株)への投資を考えるべきところかもしれませんが、ここであえて大化け期待のバイオ関連株(2銘柄)へ投資してみました。 というのも、日本版NIH法案が提出され、今後益々医療研究分野、特に臨床研究分野が活性化されていくのではないか、そして、がんやリウマチなどに有効な画期的な薬ができてほしいとの期待も込めて、投資意欲が湧いてきたのです。

 

まずはジャスダック市場のカルナバイオサイエンス社。 この会社は、キナーゼ阻害薬を開発しています。キナーゼというのは、細胞間の信号を伝達するもので、 異常なキナーゼが発生すると細胞分裂等の信号を発し続けてしまうためそれを阻害する薬が病気に有効と考えられています。 この会社の強みは、創薬の研究費用を自社の創薬支援事業で得た資金により賄えるところ。そして、他社にはない創薬基盤技術を持っているので、大手製薬会社やバイオベンチャー、大学等との共同研究も数多く、将来的な新薬開発の期待が高いと思っています。

 

また、もう1銘柄は同じくジャスダック市場のテラ。 こちらは、樹状細胞ワクチン療法を開発したバイオ企業です。樹状細胞とは、がん細胞を攻撃するリンパ球に標的を教える細胞です。 副作用が少なく、実用化すれば多くの患者を救うことができると期待されます。

 

新薬開発には、9年から17年という長い年月が必要とされ、また、成功確率も非常に低い分野です。 1/1000という狭き門をクリアして選定されたシードという化合物が、前臨床試験(動物実験)をクリアする確率は1/100、臨床試験Ⅰ(健常者実験)をクリアするのは1/20、臨床試験Ⅱ(患者試験)をクリアするのは1/10、臨床試験Ⅲをクリアし、最終審査に進めるのは1/2といった具合です。シード化合物が新薬として世に出るのは1/40000ということになりますね。

狭き狭き門ですが、一つでも多くの画期的な薬が開発され、多くの患者さんが救われることを期待します。