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突然ですが、博士号のことを英語で「Ph.D.」と書きますが、何の略かご存知でしょうか?正解は、「Doctor of Philosophy」、「哲学博士」です。経営学、経済学、法学、物理学、医学、どの博士号でもPh.D.と表記するのは、あらゆる学問の根っこに哲学があるからです。

 

企業経営者は、博士ではありませんが、それ以上に実社会で活動している以上、根っこに哲学(フィロソフィー)がないといけません。

さて、企業のフィロソフィーは何でしょうか?私はいつも、企業経営の目的は、①社会的存在意義の確立、と、②利益最大化、であると説明しています。このうち、フィロソフィーに関するのは①社会的存在意義の確立です。「何のためにこの会社を経営しているのか?」「この商売をやっていて社会にどのように役立っているのか?」「どんな思いで独立開業したのか?」ここのところを深く掘り下げて明確にしておかないと、経営戦略も機能してきません。これまで経営コンサルを行った会社の経営者様の中にも、このような根っこのフィロソフィーがなく、小手先で利益を出そうとしていた会社がありました。そのような状態では例外なくいつかは赤字になり自然淘汰されてしまいます。赤字企業は社会に付加価値を生み出していない上に、公共財をタダで使い、国の財政に大きな負担をかけています。そうならないように、②利益最大化していかなくてはいけません。私利私欲からの小手先の利益ではなく、フィロソフィーに基づいた安定した利益を出していくことこそが企業経営者に求められているのです。

 

成熟国家であり巨額の借金を抱えた日本が幸福な社会を築いていくためには、これまで赤字企業を延命させてきた財政支出を減らし、もっと有効な使い道に回していかなければなりません。どんなに小さな企業でも、フィロソフィーに基づいた健全な経営をしていくことが幸福な社会の実現につながっていくのです。