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皆様の会社の非正規社員比率は増加していますでしょうか?

少子高齢化に伴う労働力人口が減少している中、日本の経済力を維持していくためには、労働効率、生産性を上げていくこととともに、非正規社員を活用することにより労働力を確保していくことも必要です。実際に雇用形態の内訳をみると、パート、アルバイト、契約社員といった非正規社員の占める割合が増加してきています。2003年に30.2%だった非正規比率が、10年後の2013年においては36.2%まで増加しているのです。その非正規社員に対して、現状ではいまだ、雇用の不安定、低賃金、教育制度の未整備、モチベーション低下、といった問題が山積しています。

 

それらの問題に対処していくためには、職務評価を明確化し、処遇を改善することにより、正社員との均衡待遇を実現していくことが必要です。正社員と非正規社員の職務内容を客観的に比較し、その上で、転勤や配置転換などの勤務負担の差を「活用係数」を使って調整し、待遇格差を解消していくことも一案です。また、非正規社員が総社員の7割を占めるある会社は、正社員と非正規社員の等級基準を共通の土俵で制度設計し直したことで、非正規社員がどうすれば昇格、昇給できるのかが明確となり、モチベーションアップにつなげています。

 

うどんの「丸亀製麺」さんのように、パートさんからも店長を抜擢する人事を行っている会社も増えています。50歳代のパート女性が店長に抜擢され、モチベーションアップにより業績が改善するなどの好事例も出ているようです。

非正規社員だけでなく、正社員も含めて、給与体系、職務内容、人事考課制度を体系的に見直してみてはいかがでしょうか?