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皆さんは自分の会社の社長と気軽に話ができる機会がありますか? 一見、「そんなことは会社の規模にもよるし一概には言えない」、と思ってしまいますが、実は今、会社の規模にかかわらず社長をはじめ経営者と従業員のコミュニケーションを大切にして成功している会社がたくさんあるのです。

 

《ロート製薬》、だれでも知っている目薬の会社。市販薬のみ(対病院販売なし)でかなりの業績をあげていますが、実は低迷期もありました。この会社が再生したのは、まさに『風通し』をよくしたことが理由だと思います。 創業家の社長が交代し、新社長が行った改革は社内風土の根底からの刷新でした。オフィスをワンフロアー化、役員室を撤廃し、社長自らはそのワンフロアーの広~いオフィスのど真ん中。そしてさらにすべての従業員から『○○さん』と呼ばれています。決して誰も『社長』とは呼ばないのだそう。それがルールであり、導入当初は戸惑いもあったようですが、いまでは普通に『○○さん』。社長自らも従業員に声をかけて回り、逆に従業員からもどんどん社長に相談に来るようです。

そんな会社が化粧品を開発し大ヒットさせた「肌ラボ」も、当時の新人が社長に相談したところゴーサインが出て開発に入り、見事に商品化、ヒットしたのだそうです。その当時の新人さんもまさかゴーサインが出るとは思っていなかったらしく、社長に背中を押されて意気に感じて頑張ったというのです。あんな大企業でもそこまでの風通しの良さを実現できるってすごいですね。

 

《ピーチ》、日本では先駆けのLCC。コスト削減による低価格化に突っ走る他のLCCとは一線を画し、業績も上げているピーチアビエーション。こちらも興味深い経営をしています。

その一つがアイディアの検討会議。YORIAIというのだそうですが、従業員と社長はじめ経営者が集まって、まるで居酒屋で盛り上がっているかのようにアイディアをどんどん出しあい検討していくのです。この会社の(強み・Strength)は、CAや他の従業員が様々な業種から集まってきていることではないでしょうか。型にはまらない様々な意見、アイディアが活発に出てくるので、本当に活気に満ち溢れています。これも社長の理念と仕組みづくりに基づく素晴らしい経営だと思いました。

 

社長は社長室でふんぞり返っていてはいけないのではないか、そんな印象を受けたこの2社でした。