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会社経営の5要素とその体系図(SHAFT経営)

ブレない軸(SHAFT)を中心に経営者がリーダーシップを発揮して
5要素の一貫性を保ちながら強くコマ(会社)を回します。


会社経営のイメージ体系図(SHAFT経営)

世の中には、『経営戦略』を策定し運用していくためのツールがあふれています。

これらはいずれも素晴らしいものであるものの、経営の一部分だけに絞った断片的なツールであったり、また実際にどうやって使っていったらいいのか分からないようなとっつきにくいツールも非常に多いのが現実です。

そこで私は、様々な経営戦略策定ツールを評価し、実際に実務でも活用してみて、それぞれの長所を抽出しながら、シンプルかつ包括的な『経営戦略の体系』を考案しました。この『SHAFT経営』は、シンプルですが大抵の戦略論はカバーしています。非常に奥の深いツールであると確信しています。


基本的な考え方は、常にブレないSHAFT(軸)を中心に、経営者が強いリーダーシップを発揮しながら、また、主要な5要素の一貫性を保ちながら強くコマ(会社)を回していきます。

ひとたびSHAFT(軸)がブレるとコマ(会社)は回らなくなってしまいます。したがって、SHAFT(軸)がブレないことが重要であり、それは経営理念やリーダーシップに大きく関わってきます。また、経営者が強くコマ(会社)を回せば回すほど、遠心力が大きくなり、ダイナミックに経営を展開していくエネルギーとなっていきます。


それでは、戦略5要素を以下に簡単に紹介します。



S:Strength(強み)

顧客が競合他社ではなく自社(自社商品)を選ぶ理由です。

顧客にとって目に見える価値があるものをいいます。

これらは競合との相対比較なので、競合によってStrength(強み)は変わります。



H:Human Resource(人財)

本来はAssets(資産)の一部なのですが、とりわけ重要な経営資源のため独立させています。優秀な人財は究極のAssets(資産)となります。優秀な人財を作り上げる上で重要なことが戦略指標の決定と評価です。評価の仕方によって人財の育ち方が全く違ってきます。評価についても常にブレない一貫したSHAFT(軸)に沿っていなければなりません。



A:Assets(資産)

Strength(強み)や差別化を長期的に可能にする強みの源泉です。

強みや差別化というものは競合他社に真似される危険にさらされますが、そのような危険の中でも強みを長期的に可能にするオリジナルな資産が重要になります。

Strength(強み)は顧客にとって目に見える価値があるものをいいますが、これらのAssets(資産)は直接的には顧客の価値とはならないことが多いです。したがって、Strength(強み)とAssets(資産)の使い分けが重要になります。



F:Field(市場)

ここでは市場と競合(他社)をまとめて考えます。単純な業種業態のことではありません。本当の市場は、顧客にとっての価値であり、競合はその価値を求める顧客の頭に浮かぶ選択肢の集合です。市場も競合も顧客が決めるのです。



T:Target(顧客)

戦略5要素の中核をなすものです。

Field(市場)、競合は顧客にとっての選択肢の集合であるので、競合がだれかということは顧客が決めるのです。

また、Strength(強み)、差別化は顧客がどの商品を選ぶかを決める理由なので、何が重要なStrength(強み)かということも顧客が決めるのです。

さらに、競合も強みも顧客によって変わります。



これらの5要素が常に一貫性を持って、ブレないSHAFT(軸)を中心に回っていくように経営をしていくことが非常に重要なのです。