寺島会計事務所|三島市、沼津市、裾野市、長泉町、清水町、御殿場市、横浜・東京地区での公認会計士・税理士業務や経営戦略策定支援をいたします。

寺島会計事務所の電話番号

ビジネスシーンにおいて「無借金経営」という言葉を耳にすることもあるかと思いますが、「無借金経営」にも本当に対外的な借入が全くないパターンと、借入はあるがその残高が現預金残高を下回っている「実質無借金経営」のパターンがあります。銀行は返済実績を重視するから無借金経営より実質無借金経営の方が良い、なんていう方もいますが、実際そんなことはありません。

 

重要なことは、自社に最適な現預金残高の水準、借入金残高の水準を把握し、その具体的な水準目標を見据えて財務戦略を遂行していくことです。最適残高水準は業種によって、つまり運転資金や設備投資資金がどれだけ必要なのか、あるいは営業債権債務の回転期間の長短等によって異なりますが、一つの目安として自己資本比率を30%とし、総資産に対する現預金比率、借入金比率も30%とすることを目指してみてもよいでしょう。それをクリア出来たら自己資本比率60%、対総資産現預金比率も60%を目指してみても良いと思います。こうなれば、全ての債務を現預金で返済しても手元に資金が残ります。

 

損益計算書だけでなく、貸借対照表における財務バランスにも常に注目して経営していけると良いですね。