第126話 飽きられる危機感
通勤途中に100円ショップ(100均)があり、いつも渋滞の列をなしています。そんな100均の中でも断トツの業績を誇る広島のダイソーさん。売上4,500億円、右肩上がりを続けています。同社の強みは毎月約700もの新商品で消費者を飽きさせないことではないかと思います。「100円の商品にはリピーターがいない。油断するとすぐに飽きられてしまう」という強い危機感を持ち、少数精鋭のバイヤーがより高品質の商品を提供しようと厳しい仕入努力を行っています。
ところで、100均って100円なんかで販売して儲かるのだろうか?と思いませんか。実は100均の粗利率ってかなり高いんです。35~40%くらいあるんです。たくさんの品揃えの中に、粗利率の低い商品から高い商品まで色々混ざっていて、うまく平均利益をとっているのです。例えば、マグカップは粗利率高いけど、土鍋はとても低い。また、自社商品を作って原価率を抑えたり。
いずれにしても、強い危機感をもって、それを経営につなげていくことの大切さを学ばされます。