第120話 体験を売る(観光ビジネスの例)
「モノを売るのではなく体験を売る!」これが現代社会におけるマーケティングの鉄則だと常々お伝えしているところですが、旅行・観光ビジネスにおいても「体験型観光」が徐々に活性化してきています。
陶芸体験やそば打ち体験・・・などは従来からあったと思いますが、最近面白そうなのは、『ホエールウォッチング』。同業者間の情報共有により遭遇率はほぼ100%だそうで、会えなければ全額返金してくれるのだとか。
『犬ぞり体験』は、普段は乗馬をやっている牧場が、冬は積雪でお客様が来なくなってしまうということで、雪の上をシベリアンハスキーが引っ張る犬ぞりに乗って走る体験が出来るようです。
山中湖の『ワカサギ釣り』は昔からありましたが、氷の上で寒い中釣りをする体験だったのが、最近では暖かいドーム船の中から釣りが出来るので、女性でも楽しむ人が増えているとか。
栃木の『ナイトいちご狩り』は、従来のメインターゲットである家族連れ以外の顧客も呼び込もうと夜にいちご狩りを実施したところ、若者やカップルに大人気で予約が取れない状況だと聞きます。
これまでの常識や慣行を一度リセットして、誰にどんな体験をして欲しいかを考えてみるとアイディアが出てくるかもしれませんね。