第67話 「やってみなはれ」の精神
いよいよ忘年会シーズン突入です。皆様はお好みのビール銘柄はありますでしょうか?
今流行のサントリーの『プレモル』。・・・突き抜けたビールを創ろうというプロジェクトの下、見事にビール事業45年赤字からの脱却に貢献したそうです。テーマは、『集団から個』、『のどごしから味・香』。それまで集団での宴会、のどごしを重視してきたビールという文化を香りに着目して一変させました。
45年も赤字を続けていたのなら、普通は事業撤退となりそうなものですが、サントリーの「やってみなはれ」経営で逆転を成し遂げました。意義のあるチャレンジを善とするこの理念は、経営から教育、様々なシーンでとても参考になります。
思い返してみると、サントリーといえば、ウーロン茶、発泡酒、ハイボール、ストロングゼロ、そして今ではオランジーナと、多くのヒットを生み出しています。
ここで間違ってはいけない重要なことは、「やってみなはれ」とはいっても、ボトムからの提案が前提で、あくまでトップのレスポンスの言葉であるということ。そしてもう一つは、「挑戦したら、やり抜け!」という執念を伴う言葉であるということです。やさしいようで実は厳しい言葉なんですね。
失敗を恐れず執念を持ってチャレンジする。そしてそれを評価する。そんな企業風土を培うことができたら強いと思います。