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『ブラック企業』という言葉が世の中でささやかれています。 残業が過剰、勤務状態が契約とかい離している・・・、様々な要因があるでしょうけど、 全ては「従業員を使い捨てにしている」という言葉に集約されている感じがします。

 

現代では、新卒就業者がかなりの比率で3年以内に離職するということです。 以前の日本では考えられなかったことですが、景気動向、企業環境の変化やITの発達による情報化等により雇用環境も急速に流動化しています。

 

そんな中で、従業員を育て、やりがいのある職場を創造しているいくつかの企業のお話です。 《阪急交通社》という旅行会社は、1年目の新入社員にツアーの企画を任せます。 「トラビックス」という旅行パンフレットの中の1つの企画を丸ごと任せるそうです。 従業員は任された企画を自ら設計し、紙面構成も考えます。当然現地調査に行くわけですから経費も相当使います。 旅館や昼食会場での食事メニュー、価格交渉まで行います。当然企画全体の採算管理も。 損益分岐点の参加人数を把握し、利益確保のためひたすら努力します。 そして・・・、たとえ赤字、失敗したとしてもとがめられることはありません。 その経験を次に生かすよう上司からも励ましの言葉をかけられます。 1年目から仕事を任され、のびのびと仕事ができるこの会社、従業員も意気に感じることでしょう。

 

《メガネ21》というメガネの小売業の会社は、他社ではほとんど見ることのない仕組みがあります。 それは、『ボーナスの見える化』です。 従業員全員が、全員のボーナスを見ることができます。ですから、同期のライバルと比較してどちらがボーナスを多くもらっているか、 つまり評価が高いのかがすぐに見えてしまうのです。 確かに、そこまでオープンにすると評価の高い従業員はいいかもしれないけど、評価の低い従業員は辞めてしまうのではないか・・・? と思ったのですが、なんとこの会社、退職率がゼロに近い、つまりほとんどやめないのだそう。 ということは、ボーナスの金額、ひいては評価基準が明確かつ公平で、不平不満が出ないということです。 いったいどんな評価体系・評価基準なのでしょうか??一度見てみたいですね。他社にまねできない一つの(資産:Assets)ですね。 そして、ライバルにボーナスが劣っていた従業員は、次回のボーナスに向けて隠れた努力を惜しまない。 非常に優れた仕組みです。さらに、評価してもらいたい事案があると、自分のことだけでなく他人のことも評価アップを申請できる仕組みだとか。 素晴らしいですね。 忘れてならないのは、経営者が全ての稼得利益をボーナスとして従業員に還元することを徹底していることです。そのベースがあることが大前提です。こんな会社にいたら、常に前向きで仕事も充実するんだろうと思うのは私だけでしょうか!?