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前回記事にアップした「これからの経営に必要な41のこと」とは対照的な経営本です。

「強い会社を作る」という最終目標は同じですが、そこに至るプロセスがまさに対照的で、比較しながら読むと更におもしろいです。

 

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「これからの経営に必要な41のこと」では、経営理念、ミッションを重視し、そのミッションで従業員の善の意識を刺激して自発的な業務改善につなげ、会社を引っ張っていくというまさにお手本のようなことが書かれていますが、対照的にこちら「強い会社の教科書」では、「経営理念は必要ない」、「儲かる会社にする動機は不純でいい」など、ともするとホントにそれでいいの?というような考え方が紹介されています。

 

そして、従業員(人間)は何もしないと楽な方へ流れるという仮定の下、そうさせないための仕組みをどのように作っていくか、また、ガラス張りの給与をはじめとしたオープンな企業風土など、非常に興味深い事例が多数紹介されています。

 

とても『人間臭い』経営論なのですが、非常にうなずける考え方、戦略でいっぱいです。この著者の方の会社の従業員さんは皆生き生きと楽しく働いていることが想像できます。人間力や組織力で会社を引っ張っていきたい経営者の皆様には非常に有効な本だと思います。

 

 

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元スターバックスCEOの著者が、経営の鉄則を41項目にまとめています。読んでみて非常に共感できたのは、『ミッションで従業員を引っ張る』という経営の最も根幹の部分の重要性を説いている点です。

「従業員が、指示されたことしかやってくれない」という経営者の嘆きは良く聞かれるところですが、それも会社のミッションの浸透度合いが低いことが原因であるというのはまさにその通りだと思います。

 

また、経営者の最大の仕事である会社の重要事項に関する意思決定。これについても様々な難しい意思決定を、ミッションに立ち返って判断することが出来るかどうかが重要であり、ここでもやはり会社のミッションの重要性が説かれています。

私は常々、「会社の究極の目的は、①社会的存在意義を高めること、②利益を最大化すること」という話をするのですが、その点も非常にロジカルに説明してくれています。ミッションひいては経営理念がいかに大切か、再認識させてもらいました。

 

スターバックスでは、業務マニュアルの様なものはなく、「人々の心に活力を与えること」という明快なミッションの下、全従業員が一つの目的に向かって自発的に動いています。なぜそんなことが可能になっているかというと、ミッションを徹底的に繰り返し周知すること、そして、現場、従業員とのコミュニケーションを非常に大切にしていることがポイントだと思います。現場の声を吸い上げるため、上司と部下の一対一のミーティングを定期的に頻繁に行ったり、インフォーマルなコミュニケーションの場を数多くもったり、仕組化されたコミュニケーションにより強い結束力が出来ているのでしょう。

 

ロジック思考の経営者の皆様には非常に参考になる書籍だと思います。

~人間として一番大切なこと~

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シンプルで、かつ普遍的な哲学。 簡単に実践できそうで、実は日々の生活に追われついつい忘れがちな人間としての礎。 改めて考えさせられました。

 

どの世界の成功者もきっともっているのであろう、力強い生きるための指針。 一方で、平凡でも、混迷の世の中を生きる上で、悩んだら常に戻ることができる『家』を教わった気がします。

 

『生きることの意味』~それは、心を高めること、魂を磨くこと。 財産も地位も名誉も、現生限りのもの。 現生を去る時に、この世に生まれた時よりも高い心、魂を持って去っていくこと、これが人生の究極の目的なんですね。 生きる意味や人生の価値は、心を高め、魂を練磨することにあることにある。・・・ひしひしと考えさせられました。

 

これまで、労働は生活の糧、報酬を得る手段と考えていましたが、その考え方を改めて見つめなおしました。 一生懸命に働き、日々精進することによって人格が磨かれる。つまり、心は日々の労働の中で練磨されるということです。 そしてそのためには仕事を好きになること。初めはそうは思えなくても、思い続け、一生懸命働くことによって、 成果が上がり、社会のためになっていることを実感し、もっと働こうという好循環に入っていけるのです。 早速、今日から新たな心で働いてみよう!と思います。

 

もう一つ、この本から再認識させられたこと・・・、それは『人生は心に描いたとおりになる』ということです。 強く思ったことが現象となって現れてくる。つまり、良い思いを描く人には良い人生が開けてくるのです。 松下幸之助さんの『ダム式経営』のエピソードが紹介されていましたが、まさに人生の重要な真理が詰まっているのだと思います。 心が呼ばなければ、やり方も見えてこないし、成功も近づいてこない。したがって、まず強くしっかりと願望することが大切なんだと。 ただし、願望を成就させるには、並みに思っているだけではダメで、『すさまじく思う』ことが必要だということ。 頭のてっぺんからつま先まで、全身をその思いでいっぱいにして取り組んでいく。ひたむきに、強く一筋に思うこと。 潜在意識にまでしみこませ、『狂』が付くほど強く思う。それくらいでなくてはいけないのですね。

 

あと、もう一つ学んだこと。 私の座右の銘は『継続は力なり』なのですが・・・。 ただし、「同じことを繰り返す」のではダメだということです。 継続と反復は違う。今日より明日、明日より明後日。少しずつでも改良を加えていくことが重要なのですね。

 

最後に・・、 人間の持つ「三毒」。欲・ねたみ・怒り についても仏教説話が紹介されています。 人間の良く深さが良く表現されているのですが、非常に面白いです。 このような三毒に侵されないよう生きていきたいものです。 ご興味ある方は是非ご一読ください!